次世代の手で進化し続ける組織づくり

15年前の私は、杉並学院中学・高校のゴルフ部監督として、トップジュニア育成とプロへのルート開拓に邁進し、宇佐美祐樹、薗田峻輔、櫻井勝之、嶋田江莉、中里光之介、石川遼らのプロが巣立ちました。

その後、2007年に独立し、「個人で勝敗を競い合う厳しい競技だからこそ、学年・学校・国の枠を取り払い、楽しく爽やかなチームを作りたい!」という一心で、当時まだどこにもなかった、全国から参加できるジュニアキャンプ事業を立ち上げて12年。異年齢・異文化の仲間と切磋琢磨しながら上達するための環境づくりと開拓、ゴルフを通して世界で活躍できるリーダー育成プログラムに尽力し続けてまいりました。

キャンプに参加したジュニアの活躍は多岐にわたり、プロとなる選手も数多く、感無量です。2020年の秋には、高校生からJGAナショナルチーム入りした中島啓太が世界アマチュアランキング1位に輝き、翌2021年に日本アマチュア選手権を優勝。2021年春には、笹生優花が全米女子オープンで最年少優勝を果たしました。さらに、2021年「パナソニックオープン」で中島啓太が史上5人目のアマチュア優勝を果たすなど、15年間の活動の目標を達成することもできました。また、成長した卒業生たちが社会人として自立する時期を見通し、協会も世代交代を図る準備を進めています。今後は、卒業生を中心とした若い世代が中心となって未来の組織をつくってまいります。バトンタッチ後のこれからは、責任サポート役として、彼らの新しい企画運営を後押しし、さらなる進化を期待します。

みなさまには、新しい時代に向かう協会を背負う、意欲あふれる若い世代に、温かく長い目でご指導ご支援を賜りたく、何卒、よろしくお願い申し上げます。

末筆ながら、チーム結成から変わらぬご協賛をいただいているメーカーさま、ヨネックススポーツ振興財団、ジュニアゴルファー育成財団、新しく賛助会員に登録してくださったスポンサー企業さま、個人サポーターのみなさまのおかげで、選手のモチベーションを高め、質の良い内容を提供する環境が成り立っておりますことに、深く感謝を申し上げます。

また、お世話になっている、国内外のゴルフ場関係者のみなさま、アジア各国の協会・関係者のみなさま、ご理解ご協力いただいている保護者のみなさま、専門的な見地から強力なバックアップをしてくれている仕事仲間、多大なる貢献で協会を支えてくれている協会のメンバー、AJGAマレーシアの温かいスタッフの方々には、頭がさがる思いでいます。末永く、子どもたちの活躍を一緒に応援していただけたら、こんなにうれしいことはありません。

感謝を込めて、ご挨拶とさせていただきます。


一般社団法人アジアジュニアゴルフ協会
代表理事
  吉 岡 徹 治