ワールドサーフリーグの賞金額はゴルフの100分の1?

🏄‍♀️サーフィンのワールドリーグについて書きたいと思います。

皆さんご無沙汰しています!

この9月から新しくゴルフとサーフィンをミックスしたアカデミーを故郷の日向に開校することになりました。生まれ育った地元の子どもたちに、ゴルフの楽しさを伝えられる仕事ができて幸せです。

実は、宮崎県北部の日向灘は、日本一のサーフスポットとして名が知られていて、最高の波を求めて九州各地や西日本からもサーファーが訪れます。

私自身も、人生初体験で5月からサーフィンを始めて4ヶ月が経ちました。海に浮かんでいるだけで気持ちがいいものです。今では、すっかりサーファーになって地元や千葉、湘南まで行ってサーフィンライフを楽しんでいます。

 

さて、今日は、サーフィンのワールドリーグ(WSL)について書きたいと思います。ゴルフの世界と比べてどこが違うんだろう?と純粋にサーフィンのプロの世界が気になりますね!

世界最高の「ワールドサーフリーグ(WSL/World Surfin League)」は、世界最高のサーファーが参戦する「チャンピオンシップツアー(CT/Championship Tour)やその下部ツアーの「チャレンジャーシリーズ(CS/Challenger Series)、さらにアジアや世界各地で開催されるCSに出るための予選会が「クォリファイシリーズ(QS/Qualyfing Series)」となっています。

日本人選手が世界最高のCTに参戦するには、まずは、クォリファイシリーズ(QS)に出場して、4名の日本代表枠を勝ち取って、チャレンジャーシリーズ(CS)からスタートすることになります。

そして、1年間戦ったCSで上位12名に入ると夢のチャンピオンシップツアー(CT)選手となれるのです。

ちなみに、2023年は五十嵐カノア選手と和井田理央選手のチャンピオンシップツアー(CT)入りが確定しています。

 

 

このクォリファイシリーズ(QS)は、世界を7つの地域に分けて開催され、1000ポイント、3000ポイント、5000ポイントなどの試合に分かれています。選手たちは、地元開催のこの予選会でポイントを争って、チャレンジャーシリーズ(CS)の出場権の上位4名を争います。

日本で開催される予選会の全5戦中、上位4戦のポイント合計で年間ランキングを決定されますので1戦1戦が重要です。

ちなみに今週開催された、新島の予選会の優勝は2000mポイント、優勝賞金は・・・72万円(男子)、女子は、22万円です。

※第1位 2000 pt \¥720,000 /第2位 1720 pt \¥360,000 /第3位 1440 pt \¥245,000 /第4位 1360 pt \¥155,000 第5位 1280 pt \¥125,000 /第7位 1120 pt \¥80,000/第9位 1000 pt \¥60,000/13位 840 pt \¥30,000 / 第19位 720 pt \¥15,000

20位前後で賞金15000円って・・・嘘でしょ?って感じです。ちなみにエントリーフィーは36000円、新島までにフェリー代、レンタカー代、宿泊代など個人負担です。

チャレンジャーシリーズ(CS)の上位12名は翌年のチャンピオンシップツアー(CT)に上がりますが、その次に10名が翌年のチャレンジャーシリーズ(CS)のシード権を獲得して、クォリファイシリーズ(QS)に戻らなくて済むような仕組みのようです。ゴルフで言えば、下部シード権が上位22名に与えられているような感じです。 なので、チャレンジャーシリーズ(CS)で上位22名に入らないとまた予選会に逆戻りですね・・・

上位22名は今年の場合は、和井田理央選手がランキングトップでした。インドネシア人の父と日本人の母を持つハーフで、日本で生まれて5歳からインドネシアのバリ島に移住してサーフィンを始めたようです。母親にビデオを撮ってもらいながらコーチもしてもらうようです。バリ島は、アジアでも有数の大きな波のくるサーフポイントで、そこで腕を磨いてCT選手まで成長しました。

英語と日本語とインドネシア語が話せますね。これから彼らのようなインターナショナルの選手は増えていくでしょう。

カリフォリニアのハンティントンビーチで育った五十嵐カノア選手も、海外育ちですので、日本育ちでチャンピオンシップツアー(CT)選手になった例は過去にはありません。日本で育って海外で活躍するのか?海外に移住してサーフィンを学ぶのか?は、選択肢が分かれますね・・・ゴルフ以上に育った環境に影響されるのが、サーフィンという競技かもしれないです。

https://www.worldsurfleague.com/athletes/tour/mcs?year=2022

 

 

 

 

五十嵐カノア選手の活躍でキッズサーファーが激増しています!

さて、最上位のチャンピオンシップツアー(CT)の選手は世界で36人となっています。1年間で10試合を戦いますが、途中の第5戦を終えた時点で、12名がカットされて、チャレンジャーシリーズ(CS)行きとなります。残った24名で残りの5戦を戦い、最終戦に残るのは5名選手だけという狭き門です。

今年の最終戦のファイナル5入りをかけた第9戦のヒートで、五十嵐カノア選手が、残り2分の大逆転のライディングでトップ5入りを果たして、日本人選手としては初めてのファイナル出場となりました。

最終戦のファイナルは5人の選手の勝ち上がりのマッチプレーで行われます!

 

 

彼は、2020年の東京オリンピックでも銀メダリストになるなど、活躍を見せていますが、海で出会ったキッズサーファーたちも彼の活躍に刺激されて、サーフィンを2年前に始めたという子も多いようです。

夏の千葉の海には、100人を超すキッズたちが合宿して練習に励んでいましたし、カリフォリニアに行って練習しているキッズも多いと聞きます。

五十嵐カノア選手の活躍で、キッズサーフィンのブームもきているようです。石川遼選手が優勝してジュニアゴルファーが増えた頃に似ていますね!

海辺で親御さんたちは望遠レンズのカメラやビデオで自分の子供たちの動画を撮影しています。後で、一緒に見てコーチングをするのでしょうね。

ジュニアゴルフの18番や 9番ホールで親御さんたちが上がってくる最終ホールのプレーをずらっと並んで見ているのを思い出します。笑

サーフィンもゴルフも同じような光景を見ることができます。

 

 

さて、そんな人気のサーフィンですが、賞金は、ゴルフの100分の1かもしれないです。今シーズンのワールランキングトップのフィリップトレド選手はトータルの獲得賞金が5800万円、五十嵐カノア選手は2800万円です。PGAツアーの賞金ランキングトップのローリーマキロイは、最終戦のボーナスだけで24億円、賞金と合わせて36億円稼いでいますからね! 100分の1は大袈裟かもしれないですが、例えば今週の国内ゴルフツアー1試合の優勝賞金は2000万円、サーフィンは75万円・・・国内の試合の賞金額は違いなくそれくらいのレベルで桁が違います。

それでもサーフィンのプロを目指すのは、お金のためではなく、サーフィンというスポーツが好きだからでしょう。朝の5時の海に着くとすでに30人くらいの人が海に入っていてびっくりします・。早朝ゴルフ並みですね。。。笑

仕事前に毎朝海に入る人も多いですし、海のそばに引っ越したり、移住したり、仕事を変えたりする人もたくさんいます。それくらい、サーフィンが好きな人は、熱中しています。なので、プロになって、毎日サーフィンをやりたい人も多いのでしょう。

ゴルフは、1回の練習やプレーをするのにお金もかかるので、どうしてもかけた分を取り戻す意識が強くなって、お金の話が表に出るようになってきます。でも、純粋にゴルフが好きだからプロになりたい!という方がスポーツとしては、自然だと思います。子どもたちやジュニアたちには、お金の目的ではなく、純粋にスポーツとしてゴルフやサーフィンを楽しんでほしいですね!

そういった心の持ち主がプロとして活躍するのだと思いますよ!

 

 

 

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