アスリートゴルフスイング解析(小杉飛翔くん)
腕の使い方は大変上手なのだが:・・・
今度は、小杉飛翔くんのスイング解析にいきましょう。彼のいい点は、腕や手首の使い方が大変上手であるということです。
それに対して、身体の回転がうまく同調しなくて、特にインパクトの後に大きく伸び上がる傾向にあります。そのためにややぎこちなく変則に見えますが、腕の使い方のうまさでその変則具合を補っています。
まずは4Dモーションで身体の動きをチェックしてください。
これが腕と手首の使い方のグラフです。癖のないいいい動きです。あえて言えば、テイクバックの初期の段階で腕の回旋がやや多いです。そのため腕の回旋が、60度くらい回っています。うまく戻っているので、問題はないかと思いますが、回旋を抑えるとより方向性はあがります。ミート型の選手はこの腕の回旋が少なめの人がい多いですね。
インパクト後に伸び上がる癖は直さないといけない!
腕の使い方のうまさに対して、身体の回転は、伸び上がる傾向にあり、良くないです。アバターの動きを比較してみたらよくわかります。
でも、逆に言えば、この伸び上がりさえ抑えたらスイングは、劇的に良くなるでしょう。。このままのスイングだと、右へのすっぽ抜けやボールの滑りはずっと改善されません。
スイングで回転軸が上に伸び上がる傾向にある選手たちは、ずっとすっぷ抜けやプッシュアウトに悩まされることになります。高校生になる前に、ここは徹底的に直した方がいいポイントだと思います。
自分では10cmくらい沈んでいると思っても、ちょうど頭の位置はそれくらいでいいポジションに入ります。まずは、感覚を変えて、スイングの回転軸に腕の振りを合わせるようにしたらいいでしょう。
器用なので、すぐに覚えると思いますよ!
「腰の高さのキープゾーン」を比較しました!
最後に、3人の腰の高さの位置を比較してみました。「腰の高さのキープゾーン」の検証です。
トップの切り返からハーフダウンに向かう一瞬の間に右腰が落ちるのは、スイングとしては致命的です。
ここが落ちるとプッシュアウトもひっかけも出ます。
3人の中でこの高さをキープできているのは京介くんだけでした。
極端に落ちないように注意して練習する必要があります。マレーシアキャンプでは、初日にデータ解析をして、練習の計画を立てます。
腰の高さが落ちていないか?しっかり確認してください!
※このポイントをアドバイスしていただいた宮川まもるプロは、視点が素晴らしいです。言われるとなるほどですが、膨大なデータからここに着目するのは難しいのです。