アスリートゴルフスイング解析(堺永遠くん/松島生龍くん)
オーソドックスな永遠くんのスイングですが・・・
皆さんこんにちは!マレーシアキャンプも1週間が経って、生徒さんも増えてきました。人数が増えてくると、解析が大変になってくるので、毎日データ測定する感じでデータを捌いています。
今日は、堺永遠くんのスイングをまずは解析します。動画にまとめたのでご覧ください!
スイングを動画と4Dモーションで見ると、オーソドックスなスイングであることがわかります。さらに手首や腕の回旋の動きを詳しく見ると、やや課題も見えますね。
インパクトの前に腕の回旋が少しだけ遅れたり、コックの切り返しが遅れたりがみられます。気になるほどのズレではありませんが、では、この遅れをどこで調整しているのか?というと・・・
体の回転がインパクトの後に右に傾いて少し残りすぎる傾向にあります。でも、この動きでインパクト前にクラブを引っ張って、切り返しの回旋の遅れを取り戻すようにしているのかもしれないですね。
切り返しの遅れは、プッシュアウトや引っ掛けにもつながるので、回転を真っ直ぐにするとともに、インパクト後の倒れ込みに注意するといいでしょう。さらに腕の回旋も少しずつ改善するといいでしょう!
自己流で作り上げた腕の逆回旋スイングの松島くん!
次に、キャンプ初参加の松島くんのスイングです。本人曰く「誰にも習わずに自己流で作り上げたスイング」らしいのですが、回転などすごく綺麗でスイング軸もしっかりしています。
ただ、腕の回旋が独特で、テイクバックで逆回旋して、トップからループする動きがみられます。どういうことかというと、動画や4Dのアバターではわからないのでグラフにしてみました。
「腕の逆回旋」というのは、通常右に回転していく腕が、反対方向の左に回っているということです。そのためトップでフェース面を閉じるような動きになっていきます。そこからダウンに入る時に、逆回旋の反動を利用して腕を下に落としてループを描くような動きを取り入れます。
その後、ダウンスイングに入ってから腕が右に「順回旋」を始めて、クラブがハーフダウンに来るまで、ずっと戻らずにいわゆる「クラブが寝て」インサイドから入ってきます。
そして最後に、反射神経で?インパクトを一気に合わせにいくので、タイミングが合わないとすっぽ抜けたりします。
まずは腕の回転を見直したらいいでしょう。ちなみに堺くんと松島くんの切り返しにおける腰の高さを比べてみました。
回転だけを見ると堺くんがインパクト後に右サイドが落ちているのに対して、松島くんは、切り返してインパクトまでに右サイドが落ち始めています。
切り返しの「腰の高さキープゾーン」は、腰を落とさないほうがいいでしょう。腰の回転と腕の回旋をうまく同調させたら右プッシュも減ってくると思います。