アスリートゴルフ スイング解析(後根くん/山崎くん)
回転軸がずれている2人にスイングをアドバイス!
マレーシアキャンプのスイング解析の様子をブログでまとめています。大体毎日夕方か、夜には誰かのスイングを解析しています。人数が、8人くらいだと3人位ずつで解析できるので、密度の濃いアドバイスができます。
一回データをとって終わりではなく、ひとりに30-40分くらいかけてデータを取るたびにアドバイスして、スイングを変えてまたデータを測定する作業を繰り返して、スイングのイメージをまとていく地道な作業です。
さて、上級者ではなくアベレージの選手になると課題も増えてきます。山崎くんは、回転軸がダウンスイングで右にズレてしまいます。いわゆる「逆荷重」のスイングです・トップで左体重、インパクトにかけて右体重となり、回転軸も大きく右サイドで回るようになります。
このタイプは、右荷重でインパクトに向けて腕を引っ張るので、腕も回旋しすぎるケースが多いです。山崎くんも腕を20度くらい余計に回旋しています。手首の使い方は悪くないので、まずは、回転軸を見直したほうがいいでしょう。
4Dモーションセンサー計測でなくとも回転軸であれば、ビデオ解析でも確認できるので、iPhoneのビデオ解析などを利用して、自分でチェックしてみてください。回転軸がしっかりしてくれば、ボールもまっすぐ飛ぶようになります。
本人曰く「止まる前のコマ」のようなスイング
後根くんのスイングは、本人曰く「止まる前のコマ」のようなスイングでした。この動画以外にも10回くらい計測しながら、確認するのですが、なかなか軸が揃ってきません。
トップから体重が前荷重で、インパクトに向けて後方に回転が捻れる様子がわかります。一見してわかるくらい回転がグラグラしています。
この状態で腕をインパクトに合わせると、45度以上に腕を回さないとインパクトに間に合わないことになります。
山崎くんと後根くんのように回転軸がずれている選手は腕の使い方が似ていますね。パッとみて腕や手首の使い方の解析グラフの形が似ていることがわかるでしょう。
彼も動画など使ってまずは、回転を見直すところから始めた方がいいでしょう。回転軸は、イメージ上の軸なので、体重の掛け方や、バランスの取り方で毎回変わってしまいます。
うまくバランスをとりながら歩く綱渡りに来ています。体操やフィギアスケートの選手たちと同じような感覚です。いい回転になるように試行錯誤してみてください!