ジャイアンツに見る勝てるチーム作り

巨人軍5年ぶりのリーグ優勝

みなさんこんにちは!昨日、ジャイアンツが5年ぶりにリーグ優勝を果たしました。今年は、叔父が東京ドームのシーズンチケットを持っていたこともあり、10回以上東京ドームに足を運んでジャイアンツの試合を見に行っていました。

個人的には、もちろん野球を見ながら、実は選手の活躍よりも原監督のチーム作りや監督としての采配や表情などを観察していました。

例えば、「満塁でファウルフライを打ち上げて凡退した選手にどんな顔するんだろうかな?」とか、「3回持たずにピッチャーがKOされた時、なんて声をかけるのだろうか?」?とか、をネットなどでもベンチカメラで撮った映像をyoutubeなどで後から見たりしていました。

特に、球場にいると4−5万人ジャイアンツファンや観客の空気が感じられるので、テレビを見るよりは肌身で空気を感じられます。

よく見ていると、監督は特にミスした選手に直接声をかけたり、労ったりはしませんね。投手総合コーチの宮本和知氏が、選手のそばに寄り添って肩を叩いたり、声をかけたりしてコミュニケーションを図っていました。

ジャイアンツは、3軍まで入れたらコーチ30名、選手80名、職員80名の200人近い大所帯の組織ですから、その組織を取りまとめる監督は、優勝を義務付けられたら大変な仕事でしょう。

昨日の優勝の後には、原監督の目にも涙が溢れていました。

https://www.youtube.com/watch?v=qXjNAmFEZ0w

勝因は、選手のやりくりにつきる

5年ぶりに勝因はどこにあったのかも監督業をしている私も気になります。野球の専門家ではないので、素人考えで恐縮ですが、選手のやりくりに尽きるでしょう。

特に今年は絶対的エースの菅野選手の調子が上がらずに、年間100試合以上を選手をやりくりするのは大変だったと思います。

桜井投手など中継ぎ投手を先発に登用したり今までやってきていないポジションにみんなで配置転換したり、山口投手に自信をつけさせて15勝させてエースに仕上げたり、2軍の選手も調子がいいと聞くとすぐに一軍に上げたり、せっかく取ってきた外国人選手を使わなかったり、今までの常識にこだわらない采配が目につきました。

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4番バッターをずらりと揃えて、ガンガン打つ大味な野球は影を潜めて、足を絡めて相手の虚を衝く試合巧者ぶりが目立つ采配でした。

また、2軍の選手育成にも手をつけました。ここ4年間2軍のリーグ戦では4連覇していたジャイアンツでしたが、今年は3位です。2軍でも勝つためにバントを多用するなどの試合運びにも着手して、「2軍は1軍で活躍するための準備の場」としてバント作戦を減らして実戦で打てる選手育成にも切り替えたようです。

2軍戦でも相手の隙に漬け込む感のいい若い選手を積極的に1軍に登用して、ベテランと若手をうまくうやりくりしながら、優勝することができように思います。

誰にでもチャンスがあるようなシステムが選手たちのやる気を生んできたと思います。

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もちろん優勝請負人の丸選手の加入は大きかったですね。相手ピッチーの出来が良くて誰も打てない時に一人打ちまくって5打点!とか超人な活躍も1度や2度では、なかったと思います。

「丸さんが打てるなら?自分にも行けるかも」と勇気を与えてくれる背中でチームを引っ張る姿が印象的な活躍でした。また、キャプテンの坂本選手の開幕からの活躍もうまくチームに勢いを与えました。

 

宮本、元木の二人のコーチの存在も大きいんじゃないかな

選手の活躍もそうですが、先ほど書いたように今回、原監督が登用した宮本、元木の2人のコーチの登用が大きかったのではないかと思っています。

現役を引退して、現場は一度も戻らず野球解説をしながら、クイズ番組や朝の情報番組に出て「タレント業」をやっていた両コーチをあえて5年ぶりに優勝を義務付けられた自分のチームに呼ぶことは、よほどの英断だたと思います。

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巨大な組織のジャイアンツでは「一度タレントをやった人間は、現場に戻るべからず」という空気があるようです。

二人が、ジャイアンツのヘッドコーチに就任したことは、周囲の驚きであり、影では「長年現場を離れたタレントに何ができるの?」のような空気もあったように思います。

5年ぶりのV奪還を逃せばそれ見たことか?とばかりに非難を受けるのは間違いなかったでしょう。

あえてその不文律に、触れてまで二人を登用した判断は、ここで正しいことが証明されましたね。

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今の若い選手たちは、厳しい言葉で管理したり、上から目線で指示しても心からそれを受け入れてくれません。小さい頃から鉄拳指導を受けてきた昭和の世代の私たちとは考え方が違うのです。

上層部が昭和の世代の考え方のジャイアンツに、あえてタレントコーチを登用して、選手とのコミュニケーションやストレスのガス抜きの役割を二人が果たしたことが、チームの一体感を作り全員野球で優勝を勝ち取ったことにつながったと思うのです。

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新理事と新コーチを新しく入れた私たちの組織

今年のジャイアンツを見ていて、私も感じることがあり、自分たちの組織に2人の30代の若い理事と、20代のヘッドコーチを入れることにしました。さらに、東京や名古屋のレッスンスタジオとも提携するなどチームの組織作りを根本から変えようと思いました。

ヘッドコーチには早速選手とのコミュニケーションをお願いしていますし、経営の専門家のゼネラルマネージャーの2人には、組織の経営面からの見直しをお願いしています。

私もホームページの刷新を含めて、すべてシステムを新しくして、ブログ、ホームページを1つのサーバーに組み込んで、使いやすい組織作りに着手しています。これもジャイアンツの組織改革に刺激されての行動でした。

来シーズンからゴルフ部のチームを中心としたスケジュールに大きくシフトします。AJGA国内キャンプは、ゴールデンウィークと夏休みのみ、特に夏までは高校ゴルフ連盟のスケジュールを優先してチーム作りをします。

新しいヘッドコーチもそれでいきましょうと考えは一致しています。それ以外にも大きく変えていこうと思っていますので、楽しみにしていてくださいね!

 

 

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