データ解析でゴルフレッスンのAI化は進む!

メリットはピンポイントアドバイスができること!

皆さんこんにちは!マレーシアキャンプも、残りわずかになりました。3人の選手が残っていて、寂しいかと思いきや、家族ゴルフと個人レッスン的な充実した内容になっています。

人数が多いときは、ワイワイと盛り上がりますが、少ない時もスカスカにならないように、いいキャンプを目指しています。

さて、少人数ですので、昼間は、空いているコースで自由に打ち直したりしながらラウンドレッスン、夕食のあとは毎晩のように専用のスタジオで、データ解析をして、次の日の課題を絞るなどしています。

動画では、わかりにくい回転軸のチェックや、動画ではわからない手首や腕の使い方のデータを活用することで、ピンポイントのアドバイスが可能となっています。

数値的に問題のない部分は触らず、課題を絞り出して、夜のうちに次の日の課題を決めておきますので、効率の良い練習ができました。

実際にこんな感じでデータ解析は進めています。※you tubeチャンネルにアップしました。

ブログでも個別に課題をまとめておきますね!

アドレスと腰の回転に課題のあったりさ

今年21際になるりさは、この春からインストラクターを目指すようです。「インストラクターらしい弾道とスイングを身につけるには、どうしよう?」ということで、1週間データ計測して課題を与えていきました。

ポイントは2つです。

1)右に向いたアドレスの修正

2)インサイドアウトのクラブ軌道の修正

この2つのポイントを直すのに、アドレスをスクエアになるように毎日のラウンドレッスンでチェックしながら、オーバーすぎた腰の回転を抑えるようにアドバイスしました。

逆にいうと、全てのデータを計測するとその2点しか修正ポイントは見当たらなかったので、そこだけ数値が向上するように目標を設定しました。

リサの腕の回旋グラフです。腕の回転が不足している分だけ、腰を70度回旋していました。でも、実際はアドレスの時にさらに15度腰は開いていましたので、インパクトでは90度近く腰が開きます。

 

 

この状態で、腰は前に出ていくので、クラブがインサイドから入りやすくなります。今朝のスイングでもクラブ軌道が、インサイドアウトのクラブフェースもオープンになっていて、ラウンド中もミスは、右プッシュが多かったようです。

クラブ軌道は2度以内をキープしながら、フェース向きは±1度以内が理想です。

なので、このポイントに気をつけて、練習すれば、ストレートボールになると思いますので、帰国しても課題をしっかり練習してほしいですね!

 

 

回転軸がかなり修正された海斗くん、次は腕の使い方!

3週間で海斗くんはかなり上達しました。来たばかりのときは、右や左にボールが散って、まとまらなかったボールも随分とまっすぐ行くようになってきました。

スイング中の回転軸が大きくズレていたので、何度も計測しながら修正してきたので、ようやく良くなってきて今朝のスイングデータも悪くないです。

今後の課題として、腕の回旋がやや遅れ気味ですね。ここは、切り返しのタイミングで、修正できますので、具体的なポイントもアドバイスしておきました。

春には、高校に入学しますので、それまでにスイングを随分改善できて良かったと思います。

中学3年までにしっかりとスイングをチェックしてから高校に入学する方が、上達は早いです。高校の3年間などあっという間ですからね。

高校に入ったら、宮崎で研修生活をしながら、遠征費を稼いだらどうか?と話しています。「日本にいるときは、毎日、ゴルフ場で練習してキャディバイトで、遠征費を稼いで、お金が貯まったら、アジアのアマチュアトーナメントに出て、課題を見つけて帰国して練習する」で上手くなると思います。

通信制のメリットの1つは、「遠征費を自分で稼げる」点です。それがないと全日制の寮生活とあまり変わらないです。 15歳から社会人になって稼いで海外にどんどんいって経験値を上げてから、大学に進学するのも良い選択でしょう。

目標は、日本アマ出場!と話してあります。

 

アドレスの重心を高くしてストレートボールに修正したねっち

ねっち(琴音ちゃん)は久しぶりの参加ですね。スイングに癖がなくて、いいと思います。課題をあげれば、インパクトで、やや体が浮き上がって、クラブを引っ張り込む動きで、時々フックボールがでます。

1週間ほどカートに乗ってラウンドを見ていましたが、アドレスで少し重心が下がってきて、クラブが横から入り始めたら、左へのミスが出ることがわかりました。

腕の回旋もインパクトの前に急に振り込むような忙しい使い方をしています。この動きに加えて体の回転軸を右に残そうとするので、時々タイミングがずれてフックボールが出るのでしょう。

なので、今朝の練習から、アドレス重心位置をやや上げ目にして、スイングするようにしたら、フックからストレート系に変わってきました。

「重心を少し上げるだけで?」と思われるかもしれませんが、他に欠点がなければ余計にいじらずに、ピンポイントで修正した方が効果は高いと思われます。

根拠となるデータを貼っておきます。

 

将来ゴルフレッスンのAI化は進んでいきます!

このように、動画を見てアドバイスする以上に、データ解析でアバターを使ってアドバイスする方が、余計な点をいじらずにすむことがわかったと思います。

昨年までは、体の動きを計測するくらいでしたが、今年は、トラックマンデータと組み合わせて、さらに動作チェックと具体的な練習ポイントのアドバイスまでできるくらいに精度が上がってきました。

私たちは、米国製のセンサーを使っていますが、今後、日本のメーカーでも、センサーを使って動作解析をアバターで行うようなソフトの開発は進むでしょう。

そうなれば、レッスンの内容は、」個々のコーチにスキルの差に関わらず、データ化されて、AI化が可能となり、数値から自動的にアドバイスするポイントが表記されるくらいまで開発は進むでしょう

私がノートに手書きして、考えて分析する部分をAIがこなせるような時代が来るでしょう。そうなれば、私は引退してもいいですね。笑

こんな個人的なメモなどほとんど誰も読まないでしょうが、日本のゴルフ界の未来に新しい事が提案できている気がして、自分としては充実したキャンプになったと思っています。

 

コメントを残す