マスターズをどうプレーするのがいいか?
去年2位だったザラトリスのプレーは良いお手本です!
おはようございます!正月の3日間は、お客さんや家族が遊びに来ていて毎日料理とか洗い物していました。今年は、得意な料理を独身以来>再開しました。
さて、春のシーズンに向けて、自分自身をスキルアップしたくて、いろんな海外のサイトや気になっていた選手たちを調べています。
私は、特に選手育成に関わる仕事ですので、選手たちの現在の技術ではなく、「ジュニア時代からどうやって育って来たのか?」を調べると育成のポイントが見えることがあります。
今年は、教え子の中島啓太が21歳にしてマスターズに出場することになり、どんなプレーをするのか?楽しみですが、参考になる選手がいないか?と調べて、気になる選手がいたので紹介しますね。
◎Will Zalatoris Everyshot at The Masters 2021 Final Round
その選手は、去年松山選手に次いで1打差の2位だったウィル・ザラトリス選手です。実は、彼は初めてにマスターズで、「1979年のファジーぜラー以来あわや史上4人目の初出場優勝?の快挙!を果たすか?」というプレーで、昨年のPGAツアーの「ルーキー・オブ・ザ。イヤー」にも選ばれました。
25歳の彼は、コリン・モリカワ選手と同じ世代で2017年には、チームメイトとしてウォーカーカップにも米国代表として出場しています。
ザラトリスは、ジュニア時代は、モリカワ選手よりも全然格上で、友人だったジョーダンスピースが全米ジュニア選手権を2回勝ったのに刺激されて、自身も2014年全米ジュニア選手権に18歳で優勝しています。
※全米ジュニア選手権は、18歳以下のチャンピオンを決める大会で、18歳以下であれば年齢の区分はありません。タイガーは、16歳から3連覇して、その後全米アマを19歳から3連覇(タイガーズトリプル)して、トータル6連覇の後、21歳でマスターズを優勝したのですごく話題になったのです。
ちなみに、タイガーはその年7勝を挙げて21歳にしてPGAツアーの賞金王になりました。凄すぎる!
無名の彼が、マスターズの最終日に2位に入ることは、どれも予想しなかったことですが、練習ラウンドで一緒に回る機会が多いジョーダンスピースは、驚く事ではないといっています。
Masters 2021: If you know Will Zalatoris’ story, you’re not surprised he nearly won a green jacket
2014年18歳の頃のザラトリス、119ヤードがカップインするなどアイアン上手い!決勝を5&3で圧勝して優勝しています。
◎2014 U.S. Junior Amateur Recap
アイアンはプレショットルーティーンが大事!
ザラトリスは、全米ジュニアを18歳で優勝した後、大学進んで、その後3年で中退してプロ転向しましたが、下部ツアーのコーンフェリーとPGAツアーをどっちつかずにプレーする「リンボー limbo 」という選手の中の一人に過ぎませんでした。
Qスクールもファーストステージで予選落ちするなど、同期のモリカワ選手たちとは、雲泥の差でした。スポンサー推薦やマンデー予選などで、下部ツアーのシード獲得を目指す日々でした。
しかし、持ち前のアイアンショットのキレで、2020年のシード権を獲得して、その年、最初のk下部ツアーの優勝を手にして、10試合で7回トップ10入りなどして、翌年2021のマズターズの出場権を獲得します。
独特のアームロックストロークのパッティングも噛み合って61のビッグスコア!ドライビングディスタンスは311ヤード(PGAツアー23位)、パーオン率76%です。
562ヤードのpar5をユーティリティーの3番(Titleist TS3, 19 degreesかな?)でピンに筋ってきます。
◎Will Zalatoris / zozoチャンピオンシップでのプレー集
得意のアイアンは、ジュニア時代から定評があって、彼自身が解説をしています。
特に、彼強調しているのが、プレルーティーンの大切さです。打つ前に一定のリズム(約18秒)でショットに入るのが彼のリズムで、手順も決まっていて、
1)ボールの後ろから、ターゲットを確認、一度大きな素振り
2)ボールの横に入って、ハーフの軽い素振り
3)セットアップして、打つ
という流れです。アイアンのトップオブスイングも手首の動きを抑えて、コンパクトなフィニッシュになっています。
特に距離感がいいですね・・・
ザラトリスのアームグリップ、クローズドスタンス、右手のクローグリップは、右へのミスを減らすために大学生の頃から採用したようです。
ということで、日本人選手たちにも参考になるザラトリスの特集でした。
USジュニアチャンピオンがそのままPGAツアーで活躍するのは、見ていると10年に2-3人ですかね。ゴルフは、ジュニア世代の後にどう伸びるか?が重要です。
なので、あまりジュニア時代のタイトルにこだわらず、楽しくゴルフは、覚えていったほいかな?と思います。