疲れると曲がるのはデータ的になぜ?!を検証してみた!~アスリートスイング解析~
1日72ホールラウンドできるマレーシアのキャンプで検証!
おはようございます!マレーシアキャンプも、あと10日くらいになってきました。最終日に帰国する前に1日で72ホールをラウンドする1DAYトーナメントを開催しました。マレーシアのキャンプでは、平日は自由にカートで周り放題で!練習場には行かずにコース内でラウンドしながら打っています。
前が混んでいたら、パスして次のホールに行ったり、クラブハウスに戻ってきて休んだりします。なので、回ろうと思ったら2ランドどころか4ランドも出来てしまうのです。
そんな恵まれた環境を利用して、時々1日に72ホールを目標にラウンドしたりします。で、そうやって体も疲れてくると、ボールが曲がったりします。そんな時、スイングは、疲労からどんな影響を受けるのかを検証してみました。
まずは、動画にまとめてあります。↓
疲れると体幹と股関節に影響が出る
調子に良い時と、72ホールのラウンド後にかなり疲れた状態の時でデータを計測して比較してみました。
良い時のデータと悪い時のデータを比較しても、手首や腕の基本的な使い方は実はあまり変わらないですね。
でも、胸の回転量が多いのがわかります。これは、体が開きやすくなっています。数値で言えば30度くらい開いていました。
それに合わせて、腕の海鮮料も30度くらいは減っていました。そして回旋しきれない分を、胸の開きでインパクトを合わせる様な動きになっています。
また、腰の高さも調べてみましたが、好調時はイトップの切り返し以降に高さは保たれていたのが、疲れてくると切り返し直後から、右サイドが落ち始めるのがわかります。
ここが落ちると、その後のクラブの軌道に影響が出る様です。アバターで骨盤の動きを詳しく調べても、ダウンスイング以降で、骨盤が左サイドに移動しずらくなっていました。
原因として、トップでボールを迎えるように前傾が崩れていくので、その反動で起き上がって、合わせて骨盤もうまく体重移動できなかった様です。
結果的に、カット軌道でフェードボールを打っていたのが、インサイドに起動が変わってプッシュアウトなどのミスも出やすくなっていました。
この様に疲労は下半身から来て、スイングに影響があることがわかりました。
4日間競技を乗り切るにはトレーニングが不可欠
日本のジュナトーナメントは4日間競技が少ないので(ほとんどない)疲労を築成してミスが出るとか出ないとかの判断がなかなかできません。どちらかというと、緊張してミスを出す方が多いのではないでしょうか。
マラソンで言えば、ハーフマラソンのチャンピオンばかりを選んでいて、フルマラソンになるとどちらが強いか?わからない状況になってます。
一方で、アジアのジュニアトーナメントは4日間競技が主流です。今後に日本のゴルフのレベルを上げていくには、プロの下部ツアーや、ジュニア選手権を4日間の試合にしていく方がいいでしょう。
疲労が溜まっていく中でも、ミスをしない強い選手が真の王者ですね。
こうやってデータを見てくると、筋力トレーニングや体幹トレーニングは、疲労が溜まってもスイングの軸が崩れない様にする効果の方が高いと思われます。
トレーニングは、長丁場のゴルフの試合を戦うには不可欠ですが、2日間競技くらいでしたら、体力勝負でなく、度胸勝負と器用、不器用選手権になるでしょね。
ジュニア時代から4日間競技を選んで経験させて育てらら?どんな選手になるか?ともくんにはその検証に付き合ってもらおうとお父さんには、話しています。
その検証が終われば、私のゴルフの指導者生活は区切りになると思っています。