動画を見ただけでわかればあなたも一流コーチ!
肉眼ではなかなか課題を見つけられない完成度の高さ!
皆さんこんにちは!マレーシアキャンプもあと2日です。キャンプ中のまとめをしていますが、今日は先週、地元の選手のスイング解析を頼まれた時の様子をレポートしておきます。
Yeh Hingくんは21歳になる地元のトップアマチュアで、AJGAの噂を聞いてランカウェイ島から来てくれました。
交流戦にも参加していて、キレのあるアイアンショットは評判でした。そんな彼もドライバーショットが安定しないことに悩んでいて、相談があったのです。
まずは、トラックマンをもって、ハーフラウンドのティーショットのデータ計測をおこないます。その数値を見ながら、その後にスタジオに行って、体にセンサーをつけて測定します。できたら、コース内でもセンサーをつけた状態でショットをすれば完璧ですね。
ということで、コース内のトラックマン計測データから見てみましょう。。スイングのプレーンがいいです。身体の回転も回転軸がしっかりしていて、曲がりの少ないスイングですね。
このときは少しヒールに当たって、スライス回転がかかっていました(Spin Axis +5.4度)が、4dモーションを使い始める前は、この数値だけと動画だけでスイングの判断をしていました。
現役を引退したプロのゴルファーであれば、こういった数値すらなしでも、スイングの指導は可能でしょうが、私たちの肉眼では難しい・・・低でもデータは見ながら解析しないと課題は見つけきれません。
それくらい精度の高いスイングだと思います・
動画では映らない腕の回旋の状態に課題があった!
さて、午後はスタジオに移動して、センサーをつけてデータを解析します。まずは、数回ぶんのスイングデータをとってから、そのあとセンサーをつけたまま、1時間くらいスイングを変えながら、データがどのように変わるのかもチェックします。
トラックマンも同時に使用しながら、クラブデータや、弾道なども測定しながら、合わせて数値をみています。これから日本に変えたたら、もう少し測定するセンサーを増やして、(例えば、テイクバッックのクラブフェース角、た体重移動のデータ)もっと精度を上げていこうと考えています。
もちろんキャンプで移動するので持ち運べる機材が前提条件です。スタジオ内に設置しないと使えない?大型機材は、使いません・。
したが、今回の腕の回旋や手首の使い方のデータです。海外の選手に教えるのに改めて英語で、表記してあります。リサにもプロのコーチを目指すのであれば、これくらいのデータは読めて、英語でもわかるようになっておいて欲しいですね。
※難しい医療用語ですが、例えば、有名なダスティンジョンソンのトップの手首の折れは、医療用語では「掌屈(Fraction)」と言います。たまに使うコーチの方もいます。今後、この言い回しも流行るかもしれません。
◎左腕の回旋(Left Arm Rotation )
・回内(Pronationd)/テイクバックで左腕が内側に回旋していくこと
・回外(Supination)/ダウンスイングで左腕が外側に回旋していくこと
◎手首のヒンジ:横コック(Wrist Hinge)
・背屈:はいくつ(Extention )/手首が甲側に折れること
・掌屈:しょうくつ( Fraction)/手首が手のひら側に折れること
◎手首の縦コック(Wrist cocking)
・橈屈:とうくつ(Radial Deviation )/ 手首が親指側に折れること
・尺屈:しゃっくつ (Ulnar Deviation )/ 手首が小指側に折れること
難しい事例は専門家のアドバイス参考に!
上記のデータを専門的に読み取ると、腕の回旋が足りないことがわかりました。ダウンスイングでは、ほとんど使っていません。このままでは、右にすっぽ抜けてしまうので、テイクバックで、フェースを被せておいて、手首や腕の回旋の不足を補っている事がわかりました。
なので、アイアンショットが曲がらないのも納得できますね。駄足しい、このスイングだと、ドライバーが右に抜けたりするのもあると思います。腕を全く使わないメリットとディメリットが両方あります。
プロギアの宮川まもるプロとも相談して、テイクバックの腕の回旋を行うと同時に、ダウンスイングでもドアノブを回す腕の回旋と、手首のヒンジを取り入れたらどうか?とアドバイスしました。
以下が宮川プロからのコメントです。
「こんにちは、いいスイングですね。データを見るとテークバック前半での左腕のプロネーションが少ないですね、ややシャットに上がりすぎて、その反動でダウンで腕の回旋が上手くできない感じだと思います。 よくあるパターンでダウンの回旋=ドアノブを回すはOKなのですが、少し引っかかってきたらテークバックでフェースをやや開く感じを覚えていくと良いと思います!」
難しい事例は、専門家と相談しながらアドバイスを勧める方がいいでしょうね。私たちも常に、コーチと連絡を取りながらキャンプの指導を進めています。
ドアノブの手首の使い方は、以前のブログにまとめてありますので、読んでみてくださいね!
という事で、私のメモがわりのコラムです。間違いなどあったら指摘してくださいね!
スイング解析の動画はこちら↓